2018年2月16日金曜日

日本刀のふるさと


日本一人口が少ないことで有名な鳥取県の中でも、
さらに人口の少ない日南町にある
「たたらの楽校」を取材してきたよ。
米子で日本海にそそいでいる日野川の源流を
遡った山深い土地。
すっかり雪が融けた平地にくらべ、
山の上にある盆地は一面の雪原だった。
ふだんは展示していない
玉鋼(たまはがね)と日本刀(脇差)を
間近に見せていただいた。
銀色の隕石みたいな塊が、玉鋼。
たたら製鉄によって得られる鉄の中でも
最も純度が高く、
全体のほんの数パーセントしか取れない
稀少部位だそうな。
鉄の大吟醸というわけか!
玉鋼は純度が高いので、なんと錆びないらしい(!)

手に取ってみたのは初めてなのでコーフンした。

いっぽう、黒紙の上に置かれた
赤茶色の塊は純度の低い鉄で、
のした鉄板の形で流通し
農具などに使用されたそうな。

ちなみに砂鉄の世界三大産地は
カナダとニュージーランドと
日本列島。
その日本の鉄生産の7割8割を
まかなっていたのが山陰。
特に、砂鉄を獲るために山を切り崩し、
大量の土砂を日野川の下流に流したため
堆積してできたのが
米子のある弓ヶ浜半島だと言われている。
その分量はなんと
現在の米子市全域に
高さ1.9メートルの量!に達するそうな

大袈裟に言えば
米子人は日本刀の子孫だ(笑)

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